

「加賀百万石」として古くから栄えた金沢は、多くの観光スポットがあります。
そんな中でも現在、特に注目されているのが、「金箔貼り」体験です。
金沢は古くから金の産地として知られ、今では全国の生産シェア1位となっています。
実はこの金箔は、そのまま採取されるものではありません。
金沢の誇る職人たちの手により、製造が行われてきたのです。
古くは元禄2年の頃に、前田利家が職人に命じることで金箔と銀箔の製造が行われたと言われています。
当時、朝鮮出兵を行う豊臣秀吉は、非常に金の美しさを好みました。
そのため、前田家は秀吉のためにさまざまな金箔の品々を献上したのです。
現代までこの技術が引き継がれてきたのは、まさに奇跡と言えるでしょう。
人気の「金箔貼り」体験は、薄さ0.1ミクロンの金箔を自分の好みの絵柄に貼り付けるというものです。
この薄さの技術も世界的に優れており、他国では真似出来ないと言われています。
メッキや金属製品のような人工的な冷たさではなく、人の手によって作られたという優しい輝きと美しさは、現代人でも目を奪われるほどです。
実際に「金箔貼り」体験をする時には、その薄さのあまり息を止めて作業をしてしまう、という人もいると言われています。
剥がれないように、丁寧に貼り付けを行うことで達成感も得られることが、人気の秘密ではないでしょうか。
歴史の雄大さと金箔の美しさを堪能できる観光は、ここでしか味わうことが出来ないものです。
ぜひ、足を運んでみましょう。